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コアニチドリ [尾瀬]

コアニチドリという名前の小さなランの花が尾瀬に咲くということを、私が初めて知ったのは三年前の7月でした。
見つけたのは野村さん。野村さんと私はある時は天敵、ある時は仲良しの兄と妹です。その日は天敵関係でした。コタヌキモを探していて偶然見つけた可愛らしい薄いピンクのラン、せっかく私を呼んでくれたのに、意地っ張りの私はそれを無視して自分で見つけたコタヌキモの撮影に熱中していました。
短気は損気とよく言いますが、まさしく本当。本物を見るのに一年待たなければならなくなりました。

とりあえず、博識の野村さんでも名前のわからない、そのピンクのランの名前を調べることになりました。写真を送ってもらい何冊かの図鑑を見てみると、そのうちの一冊に名前が載っていました。
コアニチドリ(小阿仁千鳥)…ラン科に属する絶滅危惧種に指定されたランでした。大正時代に愛培家木下友三郎氏が秋田県小阿仁で採集し、牧野富太郎博士によって命名されたそうです。
一昨年、鳥海山麓から十和田に向かう途中で小阿仁村を通ったのですが、今まで知らなかった地名が急に親しいものに思えて感慨深いものがありました。

尾瀬では、黄色い小さなコタヌキモの花と同じ時期に、竜宮~ヨッピ橋間の湿原などで見ることができます。
写真は去年の7月25日に撮影したコアニチドリです。


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コメント 4

てばまる

コアニチドリ。僕も本には載っていたのを見ていたのですがどこにあるのか判らないまま何年も経っていましたが、花見さんや巻島さんの情報でやっと見つけることが出来ましたよ。小さな小さな花ですよね。かなり見つけるのは大変です。そして小さいので撮影が大変!! コンデジのAFではなかなか合わないのでイライラしてしまいます。今年はもっとしっかり撮りたいです。 
 コタヌキモも綺麗ですよね。コタヌキモはけっこう尾瀬ヶ原でもあちこちで咲いているのを確認しましたのでそれほど珍しくはないですが、これも撮影しにくいです・・・。
by てばまる (2006-03-01 22:34) 

hanami

撮影はホント大変ですネ。一眼レフでも、バックが暗いから露出に気をつけないと飛んじゃいます。
コンデジだとかなりの技術と気の長さが必要ですね。てばまるさんはどの花も綺麗に写せるし、上手い方だと思います。私はコンデジではピンボケばかりです。

コタヌキモも小さくて綺麗な花だから見つけると嬉しいけど、写しにくい形してて難しいですね。
私も今年は花の撮影に力を入れようかなと思います。
by hanami (2006-03-02 00:38) 

てばまる

コンデジでマクロ撮影の裏技としては、手のひらとか葉っぱのような面積の広いものでピントを合わせておいてから目的のものを写すという方法もあります。でも、露出が仮の対象物に合わさっちゃうという欠点がありますけど、僕は結構よく使ってます。
やっぱりMFでぴっちり写したいです(^^;
by てばまる (2006-03-02 00:48) 

hanami

裏技、なるほど~と思いました。ピントがきてないと、どうしようもないですものネ。少々の露出違いの方がまだ救えると思います。
あと、コタヌキモやコアニチドリなどは、他の植物に間に隠れるように咲いているので、バックの処理に気をつけて撮影しないと、後で見ると「この草ナニ?」な仕上がりになることがあります。
木道に寝そべっての撮影は他のハイカーの邪魔にもなるし、変なところに力が入ったりしてなかなか大変ですけど、今年はお互いにバッチリな撮影を心がけましょうネ。なんか、撮影に燃えてきた。(笑)
by hanami (2006-03-02 11:46) 

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